松葉勇輝 花の器
2023.4.7㊎ 4.8㊏ 4.9㊐ 12:00 - 18:00
陶芸家として独立した当初、花器ばかり作っていたというほど、花器づくりに特別な想いを寄せている松葉勇輝さん。古陶のような土味や窯変の面白さがありながら、松葉さんの花器はどこか現代的で端正な佇まいです。昔の茶陶の花入も好きだけれど、床の間のイメージに縛られないよう、あまり指跡を残さないように作っているのだとか。
松葉さんの工房がある大阪南東部の太子町は、聖徳太子の墓所など飛鳥時代の古墳が数多く、歴史や考古学ファンには有名な地域。かつては須恵器の一大産地だったこともあり、実家近くの博物館をはじめ身近なところで須恵器に親しんできたそうです。
「僕が使っている須恵器系の土というのは、焼いて炭化した時に、黒くならず白抜けするんです。見た目は普通に赤土なんですけれど、鉄分は少なくて。その感じが結構面白くて…」。穴窯で焼かれ、表情はどれも違いますが、大きく分けると須恵器系の白っぽいものと、そこに窯変が彩っているもの、土の色味が濃くて窯変しているものなどの系統があります。
「昔の焼き物を見るのが好きで、いろいろ調べていくと、ただ土を焼いただけではなくて、泥に木の灰を混ぜたものを表面に塗ったりしている物もあるんですね。うっすらと何かを纏っているような感じになるので、僕もそういうようなことをしてみたり。土の色味が濃いものは、須恵器系の土に、常滑の土を合わせてみたりしています」。
まずは、春の花をいけてみませんか?
2月中旬、花いけ撮影のために新宿の小灯にいらした齊藤さんと、大阪に暮らす松葉さんに、オンラインで対談をしていただきました。大阪でのふたりの出会いから、松葉さんの作風の背景、器の形状と花いけの季節感など、楽しいお話です。
→ パノラマ対談
齊藤謙大(花師) ×
松葉勇輝(陶芸家)
「花と器、春の景色を取り込む」
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