「古今」浜野まゆみ
2023.12.8㊎ 9㊏ 10㊐
12:00 - 18:00
作家在廊日: 12.8㊎
「初期伊万里の終わり、一七世紀半ばから後半にかけて、中国の技術が入ってきた頃の物が好きです。特に一六五〇年代辺りに、憧れている物があって、その魅力にときめきながら、自分らしい切り取り方で、白磁や絵付けの器をつくっています」
panorama 浜野まゆみ インタビューより
この文章は、2016年に浜野さんにインタビューをした時のものです。1616年に有田焼が誕生してから400年を迎えた年でした。あれから7年を経て、浜野さんに作品展をお願いしてみると、その制作は今も瑞々しく、憧れの古の作品と語り合う中から生まれているのです。改めて、浜野さんの感動の深さ、時代を豊かに取り込む感受性に驚かされます。
「初期伊万里の後期というのは、唐津焼の名残というような雰囲気の色合いがあったり、1640年代に鍋島焼や古九谷が始まったばかりで、まだ素朴な魅力があったりという時代。上絵にも陶工の頑張って行くぞという意気込みや試行錯誤している苦労の様子がうかがえます。そこに私も共感しているのかなとも思います。 〜〜略〜〜 憧れている古い物をお手本にしていますが、写しを目指しているわけではなく、その器のもっている内面の魅力を感じて見ているような気がします」
時には美術館から古い物をお借りして、手の中に愛でながら、素材や焼け、釉溜まりなどを手がかりに、一つ一つ技術を辿ることも。この7年の間に新たに辿りついた技術もあり、浜野さんの情熱はこれからも古今をつないでいきます。
古の器からその続きの器へ。今展では古伊万里に思いを馳せた酒盃を中心に展示します。
ご参加の方は、愛用の酒盃をご持参ください。
浜野さんの作品をはじめ、古今東西どのような酒盃でも構いません。
会の前半は、酒盃について皆さんで語らいたいと思います。
会の後半では、愛用の酒盃で日本酒と肴を楽しみましょう。
今展の酒盃についても、浜野さんが制作過程などのお話をしてくださいます。
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