山本亮平・平倉ゆき
「土窯のあとさき」
6.21㊎* 6.22㊏ 6.23㊐ 12:00 - 18:00
6.21初日の販売について
亮平さんとゆきさん夫妻の土窯は、耐火煉瓦は使わずに、その土地にあった木と土を使って築いています。
「伐採した木の丸太を窯の芯材に。窯床を掘った土もうずたかくあったので、その丸太に土を被せては木槌で叩いて締め、また土を被せて叩いてを繰り返し、ひたすらコツコツと造りました」
その窯が完成して最初に焼いたもの。それは白磁の器ではなく、窯そのものでした。芯材の丸太を燃やすと、生土の窯は内側から焼き締まり、一週間後巨大な焼き物に。丸太が燃えてできた灰は、掻き出して釉薬の材料にもなりました。
そこにあるものすべてがシンプルに循環する土窯は、亮平さんとゆきさんの思想を体現しているかのようです。
「いまだに土が剥がれては修復を繰り返し、成長を続けています。 山を削って造った窯なので、天候の影響も受けやすく、その時々の状況が焼かれた器にも現れます」と亮平さん。
5年目を迎えた土窯は、ふたりをよく知る生き物のようにも思えてきます。
「窯の中の火にいちばん近いところに白磁を置いたり、奥の方に土器を置いたり…。焼き物の歴史も意識して、窯を使った表現をしました」
ふたりが焼き物に描く時間と空間=「土窯のあとさき」。ぜひご覧ください。
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