「木漆工とけし - 木と漆を愛する仕事」
10.11㊎ 10.12㊏ 10.13㊐ /
10.18㊎ 10.19㊏ 10.20㊐ 12:00 - 18:00
渡慶次 愛さん在廊日: 10.11㊎、10.12㊏
木漆工とけしの何よりの魅力は、お二人が木と漆の仕事をとことん愛していること。素材を大切に扱い、どうしたら健やかに長く使える器にできるか、一つひとつ丁寧に向き合っています。
椀や匙、盆、皿、重箱など、その漆器の佇まいには凜とした職人技術があって、今の暮らしにほどよく馴染む感性もあって…。技術とセンスの塩梅が絶妙に良いのです。
こんなにも美しい漆器、もちろん簡単につくれるわけはなく、木は何年も寝かせてしっかり乾燥させてから、時間をかけて少しずつ漆を塗り重ね、木が丈夫に長く使えるようにしていきます。そのすべての木地に沖縄の木を使用していることも、木漆工とけしの大きな特徴です。
沖縄の木を使う、とひとことで言ってしまっては申し訳ないほど、お二人はたくさんの知恵や工夫、経験を重ねています。沖縄の木は台風で折れたり、真っ直ぐ育たずに曲がったり節ができたりと、クセの強い木が多いからです。そのクセのある木を素直な木と隔てずに、身近な木として使う。どんな木もその木に合う使い方を見つけてあげればいい。それがお二人のスタンスです。
割れやすい木は、水中貯木という水の中に木を浸け置く方法によって、割れずに使えるものになったり。大きな家具には向かない木が、テーブル上で使う道具にとても良いことを発見したり…。
木に寄り添う考えは日常の細部にもつながっていて、お二人の工房からは捨てるものがほとんどありません。虫食いや疵痕のある木の欠片、木っ端や鉋屑までもちゃんと使い切るのです。
また、漆器の木地に使わない木や、水に強くて漆を必要としないもの、木目の美しさを見せたいものについて、弘幸さんは「中山木工」の名前で無塗装の木製品もつくっています。
「素朴な木製品から日常使いの漆器、華やかな琉球漆器まで、すべてこの工房でつくっています。沖縄には木材加工の技術が伝統としてあまり残っていなくて、僕は伝統の手技を学べる輪島で修行させてもらって、沖縄に戻ってきました。そして身近な沖縄の木を使ってつくるために、木の性質を探ったり、乾かし方、使い方などを考えてきました。そういう経験や技術の蓄積を次の世代に残すことができたらとも思っています」と弘幸さん。
「近年は琉球漆器の技術継承の機会もあって、沖縄の文化をより身近に感じるようになりました。輪島で学んだことと沖縄の環境から受け取るものが合わさって、私たちらしいものづくりにつながっています」と愛さん。
沖縄の風土を愛するお二人の作品、使い勝手のよい洗練された手仕事をぜひご覧ください。
渡慶次愛さんと一緒に、新作の酒盃を使って、お酒とお料理を愉しむ会を開きます。沖縄の木のこと、漆器のこと、輪島での修行時代のこと、最近話題のコラボレーションのことなども伺います。
*酒盃は購入も可能です。
*20歳未満の飲酒は法律で禁じられています。
*20歳以上の年齢であることを確認できない場合には入場をお断りすることがあります。
*アルコール消毒にご協力をお願いいたします。
*主催者都合による中止の際は全額返金します。
*申込者都合によるキャンセルについては2週間前から50%、1週間前から100%のキャンセル料が発生します。
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