小灯 こともし cotomosi

小澄正雄 × 井上揚平 × 佐久間年春「際(きわ)-硝子と花と繕い- 」 小澄正雄 × 井上揚平 × 佐久間年春「際(きわ)-硝子と花と繕い- 」

小澄正雄「鶴首徳久利形瓶」「黄色徳久利」「黄色菊唐草文六角向付」「黄色小角徳久利」「黄色八角盃」小澄正雄「玉高台硝子皿(小)	」小澄正雄「金魚玉」小澄正雄「扁壺徳久利」 小澄正雄「しのぎコップ」小澄正雄「共竿徳久利」小澄正雄「共竿瓢形徳久利」小澄正雄「砡徳久利」 小澄正雄「鶴首徳久利形瓶」小澄正雄「丸形徳久利/青漆+銀繕い」「注器/赤+金繕い」「四方形向付/青 漆繕い」「猪口形向付/緑 漆繕い」/繕い:佐久間年春小澄正雄「高台鉢」/繕い:佐久間年春 緑 漆繕い小澄正雄「高台鉢」/繕い:佐久間年春 金繕い


(きわ) − 硝子と花と繕い −
硝子 小澄正雄 × 花 井上揚平 × 繕い 佐久間年春



2.7㊎ 2.8㊏ 2.9㊐ / 
2.14㊎ 2.15㊏ 2.16㊐ 11:00 - 17:00
*2.7のみ15:00終了
小澄正雄さん在廊日: 2.7㊎

固体か液体か。ガラスは触れると硬いため固体のように思えるが、厳密には固体とは言えないらしい。硬いのに脆い、というガラスの特徴は、ガラスが固体と液体の中間的な状態でもあることを示している。

科学的なことはいずれさらに解明されるとして、固体か液体かという問いかけは、小澄正雄さんのガラスを奥深く楽しませてくれる。固体と液体、両方の性質が、小澄さんのガラスの佇まいの中で見え隠れするからだ。

雫のような形のボディからすっと細くのびる鶴首瓶。繊細にたたずむ口縁の"際"は息を呑むほど美しい。

この"際"の先に花を生ければ、ガラスは液体、水のかたまりとなり、植物とともに景色を語り始める。花はガラスを固体から液体へと感覚的に変化させる装置なのかもしれない。そして花もまた、固体で在り続けることはできない存在。生けるその時、まなでるひと時、その"際"を咲かせて移ろっていく。

固体と液体の中間状態というガラスの特質は、目に見えにくいものだけれど、ガラスが秘めている不安定さ、脆さ、不完全さは、"繕い"によって可視化され、固着化される。 繕いの描く線もまた"際"の美しさである。

今展では小澄さんの作品は、食の器や花の器などが並びます。
透明、青藍色をはじめ、今展では小澄さんの目指している黄色(茶と黄の間の色)など、ガラスの色合いによるさまざまな表情もご覧いただけます。
花生けは、野の草花を扱う鎌倉緑青の井上揚平さんです。
また、制作過程でヒビが入ったり、欠けてしまったガラスを、佐久間年春さんに繕っていただきました。
花や繕いによって見えひろがるガラスの世界を、ぜひお楽しみください。

Special Event - 2.7 ㊎ 15:00〜17:00
「硝子の“際”に花を生ける」 (予約制)

鎌倉緑青 井上揚平さんが花を生けるひととき。
冬から春へ向かう日差しの中で、お茶やお酒を飲みながら小澄さんのガラスの器と野の草花を愛でます。

開催日時
2月7日㊎ 15:00〜17:00
参加費
2,200円(税込)
お申し込み方法
〜2月6日までに下記お申し込みフォームからお申し込みください。
お支払い
当日現金のみ。
お申込期間
〜2月6日 *早期に終了することがございます。
お問い合わせ
03-6262-6542 または info@cotomosi.com
お申し込み
満席 *受付終了しました

*先着順ではありません。
*お申し込み多数の場合には抽選となります。

ご不明な点は、小灯までメールにてお問い合わせください → info@cotomosi.com

*20歳未満の飲酒は法律で禁じられています。
*アルコール消毒にご協力をお願いいたします。

小澄正雄 (こずみまさお)

1979 熊本県生まれ
2001 富山ガラス造形研究所を卒業
2005 富山県にて制作
2015 岐阜県に移住し制作
http://kozumimasao.com
井上揚平 (いのうえようへい)

鎌倉・長谷にて野の草花を扱う店舗兼アートスタジオ「鎌倉 緑青」を構える。
豊かで美しい季節の情景をもとに歴史や文化を紐解き、自然を身近に感じられる場に合わせた提案を行っている。四季折々の野山の植物を用いた室礼は、様々な分野の人々から支持を得ている。
greenblue-studio.com
佐久間年春 (さくまとしはる)

繕工、グラフィック・デザイナー。
2011年から漆繕いを始める。パリやミュンヘンなどでも展覧会を行う。
2017年には横浜美術大学「修復・保存コース」非常勤講師も務める。
2021年 鎌倉にて「漆で器を繕う」講座を主宰。
カーサ御苑地図

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